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しののね裏話 7/2
8本追加!

●見えませんでした [吉田]
オープニングのスタンバイは真っ暗な闇の中。
よくお客様に「あの暗い中、見えてるノー?」と言われますが、お客様が見えてない時、闇の中ですから役者たちも見えておりません。
ですがー、最初は大丈夫。畜光テープがはってあるのです。イイところにスタンバイしたら、自分タイミングでオハナシを始めるのです。
そして、長い台詞の最後は畜光テープを目印に、バックして…おお、手元に持っているPC(っぽいもの)のバックライトにもの凄い照らされているので、見えやしねぇ!
音のタイミングで手元小道具とショールを幕裏につっこんで七海に渡し、真っ暗な闇の中で舞い位置に動くぞ!
…そこで、私、重要なことを忘れておりました。
畜光テープとは、光を貯めて、一定時間淡く光るモノ。
つまり、その前に光があたってないと、その後真っ暗になっても光ってくれないのだ。
ながーい台詞を言っている間、PCのバックライトで照らされていたのは私の顔だけ。
テープにはビタイチあたってない…そうすると、開演前に貯めた光だけで光るから…淡いにも程がある!!
しかも、もの凄いバックライトを見た後だから目がくらんでるんだ!
でも時間がない!
稽古場では予想しなかった出来事だ!
ちょっとした嫌な汗をかきながら、淡すぎてほとんど見えない畜光テープの光と、体で覚えている舞台のサイズを頼りに移動しました。
…稽古で体に叩き込むって大事だなぁ、と思いつつも、今後は「畜光テープはその前に光を蓄えないとちゃんと光らない」事をよく覚えておこうと思ったのです。


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●パニパニパニック [七海]
ギコギコ柚枳が、初めて志枳の前に姿を見せ、罵り合いながらウフフアハハの楽しい(?)追いかけっこをするシーン。
志枳に襲いかかるも、素早い志枳にかわされて、柚枳が膝をついたその後…柚枳は突如戦意をなくし去って行くのだが。
公演後吉田は「柚枳が去る時に、また突然グアーって襲いかかって来るかも知れないと思って、志枳はすっごい身構えてたんだ!」と語った。
いや…。
実は、柚枳的にかわされてグアンと膝をついた時受けた衝撃により、頭の中では「パニッパニ♪パニッパニ♪パニパニパニック♪」と思考停止メロディが流れていたのだ!!
ババーン!
そして柚枳的には、数匹のヒヨコをピヨピヨ引き連れた状態で去って行ったのだ。
しかし言えない…。
思いっきりドキドキしてくれた志枳に、「柚枳は去る時、フラ○チェン状態でした」とは…!!


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●僕は庭師2 [七海]
舞台セット、緑の竹の下には…実は園芸用のしきワラが敷き詰められておりました!
少しでも自然らしく見せたいという吉田の案にて、もっさりしきワラ。
ホームセンターで購入したそいつを、竹の下にブアッサーと撒き散らし、なおかつフワッと感を出すよう

に盛る!
うむ!
地味すぎてお客様には見えぬやも知れないが…なんかイイ!!
大したこともしていないのに、気分は「料亭の中にステキなお庭をつくって頂戴」と女将に依頼された庭

職人。
袋半分ほど盛りあげて、残ったしきワラを掲げ、
「誰か家でしきワラ使う人ー!」
と呼びかければ、皆が一様に冷静な瞳で、
「…いらない」
「…いらないな」
と答えるのだった。
うむ…僕もいらない…!(爆)


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●硬直。 [内山]
木曜日の荷物搬入時。「もうすぐ着くよ〜」の連絡を受けた私は、すぐさま合流出来るように、駐車場付近のパチンコ屋の前で待ち受けていた。
待機すること10数分、見覚えのある姿、聞き覚えのある声が近づいて来た…ので、ぴょこんと立ち上がり、「あ! お疲れさ…」と言いかけた私の前を…。
「だからさ〜、○×△〜!!」
「うん、うん、※□☆!!」
楽しげに語り合いながら…猛スピードで2人は…通過していきマシタ…。わ…私の…この、伸ばした手の…行き場は…ッ!!
「…最初から合流しなかったことを怒ってんのかな、もしや…」
と思った私は、しばし、その場で硬直。その後、七海さんから掛かってきた「どこにいるの〜?」 という電話で、ようやく解凍された。
顛末を聞いた2人は、「声かけてくれりゃイイのに〜」と笑っていたが…いや、ほんと、すんげぇ、早かったんだよ、君らが通り過ぎるの…!!


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●暗転中の出来事 [吉田]
場当たり中の事で御座いますー。
オープニングの暗転を初体験!
この時、直前まで思いっきり照明を見ている私は、素敵なくらいに目がくらんでおります。
ですが、さやさやとなる篠の音の中、極力音を立てずに舞台裏に戻らねばなりません。
私に与えられた時間は約5秒。
よし、急げ!
袖へ!
…袖はどこだ!?
うっかり畜光テープを貼り忘れていたのと、幕内に目印の光をつけていなかったので、私に見えるのは闇だけだ!
とりあえず、右側にいけばいいんだよな。
でも平台とちび垣根の間は約70センチ。
ちゃんと幕裏に戻るには、幅30センチほどの直線を微妙に斜めに進まないとたどり着けない。
みーえーなーいー!
うはー!
でも退場しないとー!
ガタン!
…見事に舞台前に置いてあったちび垣根をけっ飛ばしました。
「だって、みえないんだよぅ。目印がないんだよぅ」
と訴える私に、七海がぺたぺたと、畜光テープを貼ってくれました。
コッソリ幕裏にも目印の光を置きました。
オープニングにはトラップがいっぱい!


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●名言 [内山]
私自身は関係なかったんですが、面をつけて、黒布を被った状態での暗転退場があった七海さんの一言。
「自分の感覚を信じるな! 蓄光(テープ)を信じろ!!」
コレね…普通は逆だと思うですよ。演劇漫画に限らず(何故、漫画?)、何かの極意っつーか、そういうのを語る時って、「目で見るな、心で感じろ」的な話になるのが大抵です。その方が何か格好いいしね。
でも、七海さんはそうは言わなかったわけで。
目先の格好良さにとらわれず(感覚で完璧に去ることが出来ればそりゃあ、その方が格好いいさ)確実を目指した、と。
なかなかどうして、言えることじゃないよなぁ…と思い、名言申請したい、今日この頃。本人は意識してないかもだけど、こういう所がすごいんだよね、彼女は!


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●まうよー [七海]
本番一回目と二回目の間の休憩時間、吉田が舞い扇とマジックペンを持ってきて言った。
「これに志枳かいてー」
えっ!?今?
「今!!」
吉田は志枳の舞い扇を二つ持っている。
一つは練習用、もう一つは本番用だ。
二本所持のもう一つの理由は、万が一扇が一本壊れても大丈夫なようにスペアの意味合いも持っているの

だが、本番もあと一回ということで、無事練習用スペアくんの役割が終わったわけである。
志枳の扇は真っ白で、前々から「公演終わったらなんか書いてー」と言われていたのだが…それが今だっ

たのだ!
せっかくなので、パンフ表紙やチケットに採用されたポエーっとした志枳をカキカキカキカキ…。
凹凸がある真っ白な扇に一発でとは緊張する。
はい、どうぞーと渡せば「みんなに見せびらかしてこよー!」と、吉田は楽屋を飛び出して行った。
うらっかわ「本番一回目、無事終了致しましたー!」の記事に載せられた吉田の写真…広げた扇にうっす

ら見える模様が、その時の志枳イラスト!
暗い画面ですが、目をこらして「まうよー」な志枳を探してみてくださいませー!


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●しののね [七海]
しののね物語中、ずっと鳴り続けていた篠の音。
サヤサヤサヤサヤ…。
時にわずかな風の音と共に大きく鳴り…また小さくなり…。
着物を数枚着込み、ライトに当たりながらの芝居で、役者たちは常に「アツー!!」という状況でしたが、ふと、何かの拍子で幕が揺れたりするのを見ると、篠の音効果で本当に穏やかな風が吹いているかのように錯覚したものでした…!
思わぬ涼効果、篠の音…!
着物の袖にふと風が吹き込んでくるような感覚が!!
今年の夏、自宅でも試してみようかな…と思わず思う僕でありました。
category:[しののね]公演後裏話, comments(0)
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