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次は…1ヵ月後あたりに!
 ながらくお付合い頂きました「ほわさん」の裏話もこれにて終了です!
ありがとうございました!

夜光堂は雪と花の物語を終え、新たな物語に足を踏み入れようとしています。

次回の更新は…1ヵ月後、6月あたりから徐々にスタートです。
どうぞお楽しみに!
category:[ほわさん]公演後裏話, comments(0)
皎裏話『約22km/6時間』(内山)
2011年3月11日。
交通網が完全に麻痺していることを知り…会社から家まで歩いて帰った。
パソコンから出力した地図によれば道程は至極単純で全行程約17km、4時間ほどで帰り着く…筈だった。
しかし、18時半頃に勇んで会社を飛び出した私が自宅に辿り着いたのは、日付もすっかり変わった午前1時近く。
『とにかく、そこに出れさえすればあとはどうにでもなる!(真っ直ぐに進むだけなので)』という大通りに出るのに失敗し、あちらこちらを無駄にさまよったが故に…。

半泣き状態で、どうにかこうにかその大通りに出ることに成功し、同じ方向に向かう人々の列に混じって家路を辿りながら思った。

一人で良かった。

寒くて、お腹が空いて、足が痛くて、不安で、寂しいけれど。

一人で良かった。

一人ならば、自分のことだけを考えればいい。
けれど、同行者がいれば…道を間違えて余計に歩かせてしまっていないか、足手まといになってないか、ペースはきちんと合っているか、休憩のタイミングは適切か…その他あれこれを考えねばならず、それは私なんかにはとても背負えるものじゃないな、と。

そう思った後に気付いた。

「でも、皎はそれをやったんだ」

村の未来と希望を託され、隣村まで皆を率いた道程…決して楽じゃなかった筈。
子供、老人、牛、豚、怪我人だって病人だっていただろう。
その、“大変なこと”を皎は不満ひとつ漏らさず、悲壮感漂わすことなくやり遂げ、『みんなと一緒だからココまで来れたわ〜!』と何のてらいもなく当たり前のように本心から言えるに違いない…。

ああ、と思った。

ああ、それが、私と皎の本質的な差なんだ…。

必死で追いかけたけど、追いつかないのも道理。
ハーフマラソンくらい乖離していたんだね、私たちは。

それを認められなくて、飲み込めなくて、ひっくり返せなかった切なさ、ずっと忘れないと思う。

ありがとう。
ごめんね。
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漣裏話『ホントはとっても笑う人』(吉田)

漣はどれほどの長い時間を生きていても、達観出来ずに同じ時間の中を生きているような子でした。
あの村にたどり着いて、沁が頭を撫でてくれたのと同じように撫でてくれる人がいて、時々なんだか無意識にふわりと感じるものがあって、ようやく少し時間が進みはじめた子でした。

漣とあった当初は「どうしてこう、座り込んだままなのかね、君は」と思っておりました。
せめて人と触れあってみるとか、その場だけは楽しんでみるとか、そういうノリはないもんかな、と(笑)。
…ないもんなんですね、この人は。
そうか、ないもんなんだな、とわかってからは、「まぁ…好きなようにするといいよ。でもほら、気が向いたら周りをみるといいよ」と思いまして。
そうしたら、気がつかないうちに巻き込まれて楽しくなってたり、遊ばれて腹を立てたりしてて…なのにその自覚がないっていうのが非常におかしかったのです。

そんな漣と一緒にいて、過去の時間のちびっこでけらけら笑うのがとても楽しくて、現在の時間の最後に、ようやく沁とクロに会えたのが本当に幸せでした。
現在の時間で、ようやく人を見て、名前を呼んで、頼って、肩の力が抜けるのがとても好きでした。


今は沁・クロと一緒に心ゆくまで駆け回って遊んでるでしょう。
それがとっても、嬉しいです。

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沁ちゃん裏話『ちっちゃいおにいちゃん』(七海)
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沁ちゃんは、責任感が強くて生真面目で、何をするにも一生懸命なお兄ちゃん。

元気いっぱいちまちまと動き回る漣のことが大好きで、本を読んであげたり、お靴を揃えてあげたり、ついついお世話を焼いてしまいます。
漣が大きくなっても、漣の周りをくるくるとクロと一緒に走り回っていました。
小さい頃みたいにコロコロ笑わなくなった漣を笑顔にさせたくて、わざと転んでみたり変な顔してみたりしてたけど、漣、気づいてくれたかなあ??

漣が沁と食べようと小さな飴を大事に持ち続けていたように、沁もまた、いつか子どもの頃のように漣と手をぎゅうっと繋ぐことが出来るようにと、手のひらをずっとパーにしていました。

漣を守る小さな小さな保護者。
一生懸命なその姿が、真っ白な気持ちが、大好きでした。
ありがとう、沁ちゃん。
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柊さん裏話『君と歩む道』(七海)
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気難しくて、気分屋で、好き嫌いが激しくて、自分の気持ちを決して大っぴらにしない。
柊さんは一言で言って大変「面倒くさい人」でした。

いいんだ、僕もなにかと面倒くさい。
一緒に歩いていこうじゃないかと柊さんと、手を繋ぐわけでも肩を組み合うわけでもなく、ただ同じ道を並んで黙って歩いて行きました。
そのうちぽつりぽつりと道すがらお話をするようになって、黙っていても空気が柔らかくなって。
 
でも最後の最後まで見抜けなかったことが二つ。
柊さんはとっても、頑固で不器用でした。
自分の生き方は曲げられないと、自分らしく生きたいと、強い光をこめた目で真っ直ぐに見つめていました。
そうとしか生きられないと言った柊さんに、もっともっと柊さんらしく生きることが出来る土壌への鍵を、全部を捨ててでも渡してあげねばいけなかったんじゃないかと深く思いました。
 
柊さんは自分の意思で地上へ行きました。
幸せそうな漣を見て、漣のような笑顔の花をたくさん再び地上へ咲かせるために、今も地上を歩いています。
雪の中に真っ直ぐな足跡を残しながら。
 
もし再び柊さんと歩かせてもらえる事が出来るのなら、今度は地上に生きる柊さんの物語を演じてみたいと、そう思います。
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スノードロップ

ヒガンバナ科ガランサス属
1月1日の誕生花
花言葉は「希望、慰め、逆境の中の希望」

春を告げる花。

エデンを追われたアダムとイヴをある天使が励ました際、降っていた雪を天使がスノードロップに変えたという伝説がある。

***
ドイツの伝説

むかしむかし、神様がこの世にお花を作ったとき
花たちにそれぞれ色々な色をつけてあげました。
その時、透明だった雪が「私にも色をつけて下さい」とお願いしました。
でも神様はその時、全部の色をお花にあげてしまっていたのです。

そこで、雪に、花たちに頼んで色をわけてもらうよう言ったのです。
雪は「色をわけてくれませんか?」と沢山のお花たちにお願いをしました。
ところが、どの花も冷たい雪が近付くのをきらい、色をくれません。

その時、スノードロップが「私の色でよかったら分けてあげますよ」と声をかけてくれたのです。
雪は喜んで綺麗な純白を分けてもらいました。
その時から、雪はまっ白になったのです。
雪が地面を埋めつくす冬は、花たちは皆枯れてしまいますが
スノードロップだけは雪に優しく抱かれて美しく咲くのです。

***

そんな優しいスノードロップなら、きっと今でも声をかけてくれる人のお願いを聞いてくれるに違いない…と、夜光堂では「WhiteSand-しろいすな-」の物語の中で、エピソードをひとつつけました。

「そして、雪に抱かれた心やさしいスノードロップは、自分に声をかけてくれた人のお願いを
いまでも聞いてくれているのです」

スノードロップの開花時期は2月〜3月。
皆さんの足下でも雪の中で…雪がなくなった地面で、咲いているかも知れません。
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衣装裏話『勿論、君たちだって立派な衣装だ』(内山)
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昨日、メイン衣装(?)の変形甚平のお話をしましたが、その周辺小物たちが『あれ、僕たちは!?』『甚平だけが衣装じゃないぞ?』『頑張ったんだぞ』『ヲ〜!』と騒ぐので、彼らの紹介もしようと思います。

大丈夫、幻聴とかじゃありません、比喩です。

●白Tシャツ
甚平の下に着てました。
甚平のお話をした時に書きましたが、その甚平がやたらとはだけるので必須。
ただ、白…と指定されたとき、意外に思ったのを
覚えています。てっきり似た色…茶系だと思っていたので。
そして、慌てて買いに行ったのでした。
スタンダードな白Tシャツ、持ってなかったんで。
しかし、季節が季節だったので、店頭に並んでいるのは“熱を逃がさない”“あったか”“ヒートなんとか”みたいなシャツばかりでキーッってなりました。
舞台は(照明の熱などで)…暑いんだ…。
出来れば熱は逃がして…サラッと…クールな感じで着れるものをお願いしたい…!
で、見つけた一着。
着てみて、どうして一枚も持ってなかったのか、分かったような気がしました。
…似合わない。
お父さんの肌着にしか見えない…!
ま、見えないからいいんですけど。
因みに、漣ちゃんの衣装にも白Tシャツがありまして、そんなに似ていたわけでもないのですが、何故かにわかに区別がつかず、楽屋で『…これ、私のかしら…? いや、襟の形が違う気が…?』とまじまじと手にとって眺めているところをご本人に見つかり、『それは私の!』と怒られました。
こうして見てみると吉田さんは今回、やたらと私に服を荒らされているな…。

●腰紐
和服芝居をしたときに買ったものだな、うん。
その際に買ったのであろう腰紐が、他にも何本かありますが、何故かコレだけ柄アリ色アリだったんだよねぇ…。
変更甚平には紐が着いてなかった(…後悔しているよ)ので、これで締めてました。確か、首に巻く手拭いが先に決まって、場当たり的に使っていたのを『紺色、お揃いでいいじゃん。採用!』となったのでした。
お前、この日のためにウチに来たのかい…?
どうしても、女意識が残っていて、ウェストで締めようとするのを、最初は注意されまくりでした。

●手拭い
あ、ごめん、君のこと、上着の話で書いちゃった!
あー、えーと…。
野良作業に従事の多い皎らしく…巻いたものでしたが、何を隠そう、装備の際に一番頻繁に忘れられていたのが、コイツでした。
洗濯した…と言っては家に忘れられ、長靴に気を取られた…と言っては巻かれ忘れ…。
悪かったねぇ、本当に悪かったよ…!

毎回の夜光堂衣装、普段は着ないようなものは衣装ケースに収納してますが、18回目ともなると、こんな小物たちすら『…入るか?』と危ぶむくらい、ぱむぱむです…!
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衣装裏話『危うかった〜! 村人衣装〜!!』(内山)
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ミシンは便利だ。
しかし、ミシンは怖い。
私はミシンの進路を完全に制御出来ない。
力関係としては、ミシン>内山、である。
遠目から見たら分からない(と、願いたい)かもしれないが、この衣装の縫い目には、そこかしこに“進路を強引に変更した跡”がある…。

型紙に書いてあるアドバイスは厳守だ。
「何で、いちいちそんな面倒なことを…?」と思うようなことが、後で生きてくる。
決して意味のないことをさせたりはしない。
が、私は、それを信じることが出来なかった…。

…と、まあ、そんなこんなで、自作の衣装なワケですが。
変形甚平、です。

柊さんとお揃いの型紙で作りました。
代々村に伝わる工法なんですかね〜?
どの辺りが“変形”かと言えば、袖の長さ。
型紙通りに作ると腕半分が丸出しになっちゃったので、伸ばしました。
甚平というよりは作務衣に近かったのかな。

この自作上着に関しては、『あれっ!?』が本当に多くて。
もっとも、大半は自分のせいなんですけども。
普段着る服はMサイズなんですが、自作だから『出来上がってみたらピッチピチ』だったら困るなと思ってLサイズにしたら…何か…デカいし!
なのに、前述の通り、袖はつんつるてんだし!

何よりも困ったのが…。

誰が見てもコメントに困るくらい、似合わなかったこと!

元々、和服が似合わないとは言われていましたが、この服の似合わなさは群を抜いておりました。

体型を補正して、縫製が特に怪しかった首回りを手拭い(この手拭いは、一昨年のクリスマスプレゼントに頂いた、うさぎ柄♪でした)で隠して…ようやく見られるようになったかと思えば、今度は、やたらと着崩れる…!
酷いときは、気付いたらほぼ半脱ぎ状態になってましたもの…!

ボタンをつけたり、腰紐用のベルト穴をつけたりしてしのぎましたが、ほんと、どうなることかと…。

『いい感じにくたびれた感』が出るように、普段から着たり、一度洗ってみたり…するようにいわれましたが、前者はともかく…後者は出来なかった、怖くて…。

絶対、洗濯機の中で分解しそうな気がして!

それもこれも、型紙に書いてある注意事項を守らなかったのがいけないんです…。
『ま、いっか』は…。
不器用な者には通用しないんです…。

上着だけで本当に良かった。
これで下のパンツまで自作だったら、『いつ、尻が裂けるか』みたいなことを四六時中考えなきゃならなかっただろうから…!
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その他裏話『雪だるま』(七海)
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受付の飾り付けの雪だるまですー。

この雪だるまはクリスマス後に、ちょこっと安くなっているのを発見して、とある稽古場近くの和雑貨なんかも売っているお店で買いました。

吉田は愛嬌がある顔をしている雪だるまさんがとてもお気に入りで、
「かわいいよね〜」
と目にする度に言ってくれます。

これも沁と漣とクロが力を合わせてうんしょうんしょ作った雪だるまを表しています。
顔のパーツやお帽子なんかはきっと、お母さんが用意してくれたに違いありません…。

漣「クーロー!雪だるまさんのマフラー引っ張っちゃダメー!雪だるまさん寒くなっちゃうでしょー!」
沁「漣…雪だるまさんは温かいほうがニガテだと思うよ??」
漣「え?沁なにー??」
沁「なんでもない」
クロ「ワンワン!」
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その他裏話『雪の結晶と雪玉』(七海)
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受付の飾り、雪の結晶と雪玉ですー。

物語に合わせて冬仕立てにいたしました!

雪の結晶はちょうどクリスマス前の時期に見つけて、
「これ絶対クリスマス用に仕入れられたやつだ!クリスマスが終わったらなくなっちゃう!!」
と、急いで買い込みました。

雪玉は吉田が、
「こんなんあったよー」
と買ってきてくれたもの。

雪が降ったあの日。
沁とちび漣とクロも、雪合戦なんかして遊び回ったに違いありません。
お洋服くちゃくちゃになってお母さんに怒られたりしたのかも知れないです…。
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